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経済

連邦準備制度理事会

連邦準備制度理事会(FRB)は、アメリカの中央銀行にあたり、邦準備制度(FRS)の中枢機関のことを指す。
大統領により任命される7人の理事で構成され、金融政策の策定と実施を行う。
連邦公開市場委員会(FOMC)を通してフェデラル・ファンド金利の誘導目標や公定歩合の変更などを行っており、先般のサブプライムローン問題の際にも積極的に介入し市場の混乱回避に努めた。

サブプライムローン問題

アメリカにおいて低所得者層向け住宅ローンの焦げ付きを原因として、世界同時株安が起こっている問題のこと。
アメリカでは低所得者や信用力の低い消費者をサブプライムと呼ぶが、このサブプライム向けのローン、特に住宅ローンをサブプライムローンと呼ぶ。年利10%を超える高利であるため住宅価格が上昇し続けることが前提となっていたが、2006年以降住宅市場の景気が悪化したことで延滞率が上昇し、サブプライムローンを専門に扱っているローン会社が経営不安に陥った。
当初は楽観視されていたが、これを原因としてクレジット市場全体が急落し、投資ファンドの多くがクレジット市場から資金調達していたことから株式市場全体が混乱する事態(サブプライムパニック)となった。

BRICs

BRICs(ブリクス)とは、経済成長が著しいブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China) の4カ国の総称のこと。4カ国の頭文字から命名された。
BRICsのsは本来英語の複数形を表しているが、南アフリカ(South Africa)を加えてBRICSと表現する場合があり、さらにインドネシア(Indonesia) を加えた6カ国を『BRIICS』と表記することもある。
2003年にアメリカの証券会社ゴールドマン・サックス社がまとめた経済レポートで用いられた造語である。レポートでは、現状のまま経済が発展していくと、2050年には世界のGDP上位6位までにこの4カ国が入ると予測している。

消費者金融

消費者金融(しょうひしゃきんゆう)とは、貸金業のうち消費者への金銭の貸付け業務、またはこれを行う業者のことをである。広義には割賦販売についてもいう。

消費者金融には法律に基づく範囲内の金利で貸し付けるもの(最高年利29.2%)と、それ以上の金利で貸し付けるもの(俗にいう闇金融)がある。ただし、利息制限法では貸金元本が10万円以上100万円未満であれば年利18%が上限とされている。利息制限法には罰則規定はないが強行法規であり、利息制限法を超える約定利息は民事的には無効とされる。